人気のソーシャル動画アプリを手がけるTikTokは米国時間2月8日、コミュニティーガイドラインを大幅に変更すると発表した。アプリでの「安心、安全で健全」なコミュニティー環境を促進することが目的だという。
変更点の中でも、自殺や自傷行為に関するデマなどの危険な行為やオンラインチャレンジに対して、より厳格なアプローチで臨むとしている。こうした問題に関するポリシーは2021年11月に初めて概要が示されていたが、今後はコミュニティーガイドラインの中でも1つのカテゴリーとして詳細に取り上げ、見つけやすくするという。これまで、危険行為などに関するポリシーは自殺や自傷行為に関するポリシーに含まれていた。TikTokはまた、危険なオンラインチャレンジ(ハッシュタグチャレンジ)を目にしたときに「ひと呼吸おく、よく考える、リスクを判断する、報告する」ことを促す動画も公開するとしている。
TikTokはさらに、更新後のコミュニティーガイドラインで、デッドネーミング、ミスジェンダリング(本人が自認する性と異なる扱いをすること)、女性差別を明確に禁止する。デッドネーミングとは、改名したトランスジェンダーの人が変更前に使っていた名前を、意図的かどうかにかかわらず、本人の同意なく使用することだ。米国のLGBT権利擁護団体GLAADは、こうした行為を「トランスジェンダーの真のアイデンティティーを損なうプライバシーの侵害であり、トランスジェンダーの人々を差別だけでなく暴力さえ受ける危険にさらすおそれがある」と指摘している。
TikTokは、今後数週間かけてガイドラインを変更するとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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